最近の傾向として、媒酌人をたてない結婚式が増えてきたことは皆さんもご
承知の通りでしょう。私共のお客様にもおたずね申しますと、半数近く「いません」とお答えになられるようになりました。
つまり、お式や披露宴での媒酌人の席はなく、いわゆる高砂の席には新郎新婦だけがいらっしゃられるということに
なります。どうしてだと貴方は思いますか? 私は、次のような事だと考えます。
その理由として
1)自分達同士の出会いだったから。(学校、職場、サークル、合コン、各種イベント)
2)友人などの紹介だったから。(先輩、後輩も含む)
3)堅苦しさのない披露宴をしたいから。
4)社長や上司の方々のお世話になりたくないから。
などが主な理由だと思います。私共のお客様の中にも「誰のお世話にもなっていないし、自分達の紹介は自分達で
したい」とおっしゃられた方もおいでました。確かにその通りであってその考え方も立派だと思いますが、ここでもう少
し掘り下げて考えてみましょう。
媒酌人とは、結婚式を取り持つ人のことを言います。仲立ちをする人だから又の名を、仲人ともいい、挙式及び
披露宴では新郎新婦の介添えをしたりするお役目があります。
さて、皆さんのお父さんお母さんの時代の頃のことを想像してみるか、あるいはお訊ねになってみてください。お見
合い結婚の方が結構多くいらっしゃると思います。そうなれば間を取り持っていただいた仲人さんがあり、当然無視
する事は出来ません。従って、結婚式や披露宴に媒酌人は必要不可欠な存在でした。そして結婚式を無事に終えた
新郎新婦、並びにご両家は仲人さんに感謝しお礼(仲人さんにいただいたお祝いの倍返しが一般
的)をされるのです。 又、結納の席に同席していただいた場合は必ず『お車代』を用意いたします。
新婚旅行から戻ってくるとご挨拶に始まり、年賀状、お中元、お歳暮、引っ越しや赤ちゃん誕生・・・とおつきあいは
続いていきます。こういったおつきあいを三年は続けることが一般的だそうです。
何を隠そう私自身も両方の母達にそう聞かされ、そういうものだと自然に思いおこなった一人なのです。
「お世話になりました。ありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします」と、相手様の目を見て、
深々と頭を下げます。形だけではない心からの気持ちが相手側に伝わることから、家族ぐるみのしっかりしたおつき
あいが始まるのです。
そう言った一般的なお付き合いの他に、私の場合は(vol 2にあります)不明熱という病にさいなまれた時期は本当
にいろいろとお世話いただいたことでした。それは、私達のお仲人様のお父様がある病院の副院長さんをしておら
れたので、いろいろと相談に乗っていただいたり、総合病院の素晴らしい先生をご紹介してくださったり、といった事
がありました。退院後もご心配をおかけし、お礼は言い尽くすことが出来ません。
その仲人をしていただいた奥様とは、今もなおおつきあいは続いています。離婚の時もご心配をおかけしましたが、
温かく見守っていただいて感謝しております。
人類は自分一人では生きていく事は到底出来ません。私達人間は生きている限り、ありとあ
らゆるところでたくさんの人々のお世話になっていると思います。「当たり前のことだよ」と言ってしまえばそれまでの
事になるし、「こっちだって世話してやっているんだから」と思ってしまえば、これ又それで人間関係はそれ以上深ま
ることはなく終わってしまうと思います。自分の、あるいは自分達だけでやろうとすることも大切だと思うけれど、
【これぞと思う結婚式】と思うならば、媒酌人としてたてるべき人をたてて、円滑なお付き合いを希望する姿勢を見せ
ることも一手段だと思います。
結婚式のための媒酌人をお願いする際の留意点についての私の考えですが、
1. お願いをするならば、挙式の6ヶ月前が理想的だそうですが、少なくとも3ヶ月前にはお頼みしたいところです。
その際、自宅へ伺っても構わないようならば、二人そろってご挨拶に参りましょう。
2. お菓子などの手土産とともに、二人のプロフィール(出身地、家族構成、略歴、趣味、なれそめ etc.)を書いた
ものを必ず手渡しすると同時に、二人の将来の夢などもあれば多いにお話ししてもいいんじゃないかな・・・と思います。
3. 服装の準備もあるので、挙式の形態や披露宴のスタイルも決まり次第早めにお伝えしましょう。
4. ホテルや式場での、媒酌人の控え室をご用意される方もいらっしゃいます。身近な方でご身内の方々と一緒
でも構わないのであれば、必ずしもその必要もないと思います。
5. 挙式の翌日には電話でのお礼なり、旅行のお土産とともにお礼のご挨拶に伺うことはむしろ常識と言っても
いいでしょう。
ところで、皆さんは立会人という言葉や意味をご存じでしょうか?
ブライダル用語では、簡単に言えば『結婚式に立ち会う人』という言葉通りの意味になります。つまり、神前式、
教会式、人前式と式の形態に関わらず、式に参列される方のことを言うのです。中でも教会式の場合は、結婚の
証人として結婚証明書に署名をするという役を二人の男女が選ばれ、その大役を果たす。ということがあります。
いずれにせよ、出席いただいている列席者の前で【永久の愛を誓う】という儀式は二人にとって大変意味深い事
なのだと、ますます感じる今日この頃の私です。
媒酌人から立会人へと時代も移り変わってきたようです。どちらも皆さんがよく考えて決めたことならば、
素晴らしいと思います。 ただそのことをしっかり伝えることが出来ていないために、誤解を受けるようなことがあったり、選択を間違って
は失礼なことにもなりかねませんね。
「人は一人では生きていけません。誰かの力を必ず借りています。どうかそのことだけは心の中にいつも持ち続
けて欲しいな」
と、くすのせゆみ(私自身も同様)は願っています。
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